「にじいろのしあわせ〜マーロン・ブンドのあるいちにち〜」という絵本、ご存知ですか?
この絵本は、2018年3月にアメリカで発売された『Marlon Bundo』を、翻訳した絵本。
アメリカでは、発売から8か月で、なんと80万部を超えているベストセラーなんです!
maLuco
ということで早速、Amazonでポチッと買ってみました。
絵本「にじいろのしあわせ」の内容
まず、「にじいろのしあわせ」がどんなストーリーの絵本かというと、
Amazonに掲載されている内容紹介文は、こちら↓
みんなとちがうって、いけないことなの?
アメリカ副大統領に飼われているうさぎのマーロンくんは、すてきな彼氏と結婚したいと思いました。
でも偉そうなカメムシに反対されて…。
この紹介文から分かるように、ストーリー自体は、わりとシンプル。
ページ数も、34ページしかありません。
でもだからこそ、
・みんな違って、みんないいよね
こういったメッセージが、ダイレクトに響いてきます。
「にじいろのしあわせ」が売れた理由
さて、ではなぜ、この絵本は爆発的に売れたのか?
秘密があります。
実は、この絵本、風刺作品なんです。
元ネタになる、絵本が存在してるんです。
それが、こちら↓
こちらの絵本は、アメリカ副大統領のマイク・ペンスさんが、実際に飼っているウサギ「マーロンくん」をモデルした絵本。
内容としては、ウサギの視点から、副大統領の日常を描いているものらしいんです。
マイク・ペンスさんの奥さんが、イラストを描いていて、娘さんが文章を描いています。
ご存知かもしれませんが、マイク・ペンスさんは、同性婚やLGBT施策に反対している人です。
そこで、政治風刺で有名なコメディアン、ジョン・オリバーさんが、思いつきます。
この絵本を風刺した、絵本を作ろうと!
彼が毎週出演している、人気番組「Last Week Tonight」のスタッフと、共同でプロジェクトを立ち上げたそうです。
面白いのが、元ネタの絵本の、発売日の前日に、「にじいろのしあわせ」を発売したところ。
強いですよね笑
こういった背景があるからこそ、この絵本は爆発的に売れたんでしょう。
「にじいろのしあわせ」は、間接的だからこそ、より伝わる
権威に対して、ただ異議を唱えるだけでなく、絵本のパロディという形での異議の表現。
ハイセンス。パンチ効いてます。
しかも、わざわざ絵本を作るって大変だと思うんですよね、、、行動力が凄い。
ということで、そういった背景を知っていると2倍楽しめちゃう、こちらの絵本。
ぜひ一度、読んでみてくださいね!