Bianista

同性カップルの12の不安と、その対策

同性カップル ライフプランこの日本には、同じ家に暮らし、同じご飯を食べ、仲良くふたりで何年も暮らしている、そんな同性カップルがたくさんいます。

「私達はもう、家族同然だよ?」

自分たちではそう思っていたとしても、残念ながら、法律上は、ただの他人でしかありません。

それはつまり、婚姻関係にあれば当然に受けられる権利を、私たちは生涯を通して受けられないということです。

例えば、

・パートナーが事故に遭い、急いで駆けつけたけど面会できなかった。
・受けられると思っていた社会保障が、受けられなかった。
・一緒に築き上げた財産が、パートナーが亡くなった後、自分には1円も残らなかった。

こういったことが、実際に起こりえるのです。

では、私たち同性カップルは、一体どうやって自分たちの生活、お金、関係性を守っていけばいいのでしょう?

そこで、このページでは、同性カップルの12個の不安に対して、それぞれどんな対策があるのか、ご紹介していきます。

目次

①パートナーが、突然の事故や病気で、入院することになった場合、面会できる?
②保険の契約時、パートナーを受取人に指定できる?
③賃貸物件は、スムーズに借りられる?
④結婚しなくても、ずっと仲良く暮らしていける?
⑤長年付き合った後に別れたら、どんなことになるんだろう?
⑥結婚式はあげられる?
⑦パートナーと子供を持つことってできる?
⑧税金における優遇措置って受けられない?
⑨遺族年金って受け取れる?
⑩パートナーが認知症になったり、介護が必要になった場合、どうなるんだろう?
⑪自分が先に死んだ場合、自分の財産をパートナーに引き継いでもらうことはできる?
⑫パートナーと同じお墓に入ることができる?

同性カップルの12の不安と、その対策

同性カップルの不安①パートナーが、突然の事故や病気で、入院することになった場合、面会できる?

同性カップル 病気事故や病気は、突然やってきます。

そういったとき、結婚していれば、病室で面会することも、お医者さんに症状を聞くことも、問題なくできます。

それから、「万が一」の時の判断も、配偶者であればすることもできると言われてます。

しかし、同性パートナーにおいては、これらができない可能性があります。

なぜかというと、もし彼女に意識がない場合、二人の関係性を証明することが難しいからです。

こういった場合に備えるために、まず重要となってくるのは、パートナーの親族にカミングアウトしておいて、二人の関係性を証明してもらえるようにしておくことです。

それから、「緊急連絡先カード」を携帯しておいて、何かあった時にパートナーに必ず連絡がいくようにしておくことや、「医療における意思表示書」を作っておいて、相手に何かあった時、パートナーである自分が、万が一の判断できる可能性を作っておくことも必要になってきます。

さらには、「任意後見契約」を結んでおくというのが、公正証書で作成するため費用はかかりますが、一番安心かもしれません。

同性カップルの不安②保険の契約時、パートナーを受取人に指定できる?

同性カップル 保険同性パートナーを受取人に指定することのできる生命保険は、まだまだ多くはありません。

多くの保険会社では、受取人に指定できるのは、「配偶者、親、子供、兄弟などの二親等まで」という規定を設けているからです。

しかし、最近では、必要書類が揃えば、同性パートナーを受取人に指定できる保険会社が少しずつ出てきています。

民間の保険加入を考えている方は、そういったところを積極的に活用しましょう。

なかでも、ライフネット生命では、2015年から同性パートナーも指定可能になっています。

通常の手続きに加えて、「同居の事実を確認するための住民票」と「ライフネット生命所定のパートナー関係を確認する書面」が必要なだけなので、加入のハードルも低いです。

同性カップルの不安③賃貸物件は、スムーズに借りられる?

同性カップル 不動産同性カップルの場合、新たに二人で部屋を借りようとしても、大家さんが同性カップルに対して偏見を持っていると、契約は難しくなります。

そこで仕方なく、「ルームシェア」として借りているカップルが多いのではないでしょうか?

しかし、そんな嘘はつきたくないという方や、年齢など何かしらの理由で、ルームシェアとして借りるのは難しい、というカップルもいると思います。

そういった場合は、同性カップルの物件探しをお手伝いしてくれる会社(IRISなど)に相談してみたり、検索条件に「LGBTフレンドリー」という項目がある、SUUMOなどのサイトで物件を探してみるのが良いでしょう。

同性カップルの不安④結婚しなくても、ずっと仲良く暮らしていける?

同性カップル 関係性結婚すると、色々な権利が得られるだけでなく、扶助義務、婚姻費用分担義務、貞操義務などといった、いくつかの「義務」も発生します。

これらの義務は、ある意味、二人の関係性を強めます。

また、婚姻届を出すことによって、「二人で生きていくんだ」という気持ちが、自然と芽生える部分もあると思います。

同性カップルの場合、こういった目に見える形式的なものがない分、関係性が脆いとも言われています。

二人の関係性を強めていきたければ、「結婚式を挙げる」というのも、一つの手です。

関係性を書面にしたいというカップルだったら、「同性パートナーシップ合意契約」や「任意後見契約」を結ぶといった方法があります。

他には、「養子縁組」をして、実際に法律上の家族になり、関係性を強めるという方法もあります。

同性カップルの不安⑤長年付き合った後に別れたら、どんなことになるんだろう?

同性カップル トラブル絶対に別れることはない!と思っていても、未来のことは誰もわかりません。

長年家族のように生活していた同性カップルが別れることになったとき、どんな問題が出てくるでしょう。

例えば、一方が相手の収入に頼って生きていた場合、どうなるでしょうか?

結婚していれば慰謝料などを請求できる可能性がありますが、同性カップルにはそういった救済措置がありません。

他にも、共同で買った家具などの財産は、別れた後どちらが持っていくのか、などといったトラブルもあります。

このような事を考えると、財布はなるべく分けて、経済面ではお互いが自立して生活する、といった対策が有効と言えます。

同性カップルの不安⑥結婚式はあげられる?

同性カップル ウェディング「同性のパートナーと、結婚式を挙げました!」

こういった声を聞く機会が、最近とても増えてきたと思います。

結婚式は、同性同士でも挙げられます。

しかし、どんな式場でも挙げられるかといえば、まだまだ難しいようです。

同性カップルだからという理由で、結婚式を断られる、そんな悲しい目に合わないようにするには、LGBTフレンドリーな結婚式場を紹介しているサイト(みんなのウェディングなど)で探したり、LGBT専門のウェディングプロデュース会社に依頼しましょう。

同性カップルの不安⑦パートナーと子供を持つことってできる?

同性カップル 子供同性カップルでも、子供を育てること可能です。

実際に、一方の生物学上の子供を、二人で育てているという方は、結構いらっしゃいますよね。

二人とも子供がいないという場合には、里親登録があります。※ただし、自治体によっては同性カップルを認めていない自治体もあります。

登録を考えている方は、実際に登録している先輩や里親に関する勉強会などの場を探して、まずは色々な人の話を聞いてみるのがいいかと思います。

他にも、レズビアンカップルの場合、男性の友人などに精子を提供してもらう方法や、ゲイカップルの場合、代理母を見つける方法があります。

同性カップルの不安⑧税金における優遇措置って受けられない?

同性カップル 税金結婚し、例えば一方が扶養家族となっている場合、税金は安くなります。

それから二人で会社経営などをする際にも、結婚していると税金は抑えることが可能です。

同性カップルにおいては、現状こういった優遇措置はありません。

もしこういった優遇を受けたいのであれば、養子縁組をする方法があります。

同性カップルの不安⑨遺族年金って受け取れる?

同性カップル 年金年金に関しても同性カップルでは、遺族年金を受け取ることができません。

こちらも対策としては、養子縁組をして、法律上の家族になれば受け取ることができます。

同性カップルの不安⑩パートナーが認知症になったり、介護が必要になった場合、どうなるんだろう?

同性カップル 老後年齢が若いうちにはイメージが湧かないかもしれませんが、パートナーが認知症などになったり介護が必要になる可能性も十分にあります。

誰でも、必ず歳はとるので、早いうちから対策をとっておいても損はありません。

例えば、パートナーが認知症になってしまい、判断能力が低下した場合、病院や施設に関する手続きなど、多くのことができなくなってしまいます。

こういう事態に備えて、様々な手続きや財産管理などをパートナーに任せたいのであれば、あらかじめ「任意後見契約」を結んでおくことが必要になってきます。

同性カップルの不安⑪自分が先に死んだ場合、自分の財産をパートナーに引き継いでもらうことはできる?

同性カップル 相続パートナーを残してあなたが先に亡くなった場合、あなたの財産はどこへ行くのでしょうか?

何も対策を取っていないと、パートナーが財産を受け取れる可能性は非常に低いです。

基本的に「遺産」は、法定相続人、つまりあなたのご両親や兄弟などの親族が受け取るものだからです。

それを防ぐためには、
・パートナーに遺産を渡す旨を書いた、遺言書を作成しておく
・あらかじめパートナーに生前贈与しておく
・家族信託契約を結んでおく
などの対策が必要になります。

同性カップルの不安⑫パートナーと同じお墓に入ることができる?

同性カップル お墓同性カップルの場合、法律上のつながりがないため、同じお墓に入ることは、難しいと言われています。

しかし、最近では、性別や間柄を問わないお墓(證大寺の「安&堵」など)を提供するお寺も出てきています。

お墓も一緒がいい!というカップルは、早めの情報収集をお勧めします。

まとめ

同性カップル 将来パートナーが同性というだけで、これだけのことができないのか、、と改めて悲しい気持ちにもなりますが、それでもできる「対策」はこれだけあります。

すべての対策を一気に始める、というのは現実的ではないので、自分たちにとっての優先順位を見極めて、できることから一つずつやっていきましょう。

   

ad

関連記事