日本の法律で、同性同士の結婚が禁止されているかどうかは、実は色々な意見があります(憲法第24条1項の「両性」が男・男、女・女も含まれるのではないか説、など)
しかし、現実として、同性同士の婚姻届は、現在役所に提出しても受理されません。レズビアン・ゲイの同性カップルは、男女カップルと同じような形では、結婚できません。
しかし、同性カップルの中には、関係性としての「区切り」が欲しい人だっていると思います。
それでは、結婚「以外」に区切りの付け方ってあるのでしょうか?あるとしたら、一体どんな選択肢が考えられるでしょうか?
レズカップル、ゲイカップルが結婚を考えた時の、5つの選択肢
①公正証書を活用し、より結婚に近い形を目指す【現実的行動派】
まず一つ目は、公正証書を利用して、通常の恋愛関係よりも、より法的に結びつきの強い関係性に移行するという手。
法的に結婚してなくても、「準婚姻契約書」「共同生活契約書」などの、現実的に役立つ書類は作ることができます。
この方法、現状の日本においては、一番リアルな選択肢と考えられます。現実の様々な問題を、現実的にクリアする手段として。
しかし、公正証書ってどこで手に入るの?どうやって作るの?などなど、分からないことだらけかと思います。こういうものは、専門家に任せちゃった方がいいでしょう。もちろんお金はかかりますが。
↑こういった、LGBTフレンドリーな事務所も存在するので要チェック!
②結婚式を挙げてしまう【形でメリハリつける派】
法律的なものは特にいらないけど、イベント事をやって、気持ち的にしっかりメリハリつけたい。そんな同性カップルにおすすめなのは、結婚式を挙げてしまうという手。
法律的に婚姻関係になくても、結婚式は挙げられます。少し前でいうと、ディズニーランドで式を挙げた、東小雪さん&ひろこさんカップル、話題になっていましたよね。
多くの人の前で愛を誓い合う、そういう行為って、婚姻届を出す行為より、結婚の実感が湧くものなのかもしれません。それから、愛する人の晴れ姿が見たいって人も、きっと多いはず。
③養子縁組を組む【今すぐ同じ戸籍に入りたい派】
養子縁組で繋がり、リアルに同じ戸籍に入る方法。もちろん結婚と同様の関係にまではなれませんが、確実に「戸籍上の家族」になれる、現状で唯一の方法。同じ名字で。人生を歩んでいけます。
養子縁組をするのって、想像してるより大変ではなかったりします。お互いが成人であれば、自分達の意思だけで養子縁組ができるので(※親子の関係として養子縁組を組む場合)
なので、実際に多くのレズビアンやゲイが、同性婚の代わりに利用してきた方法となります。
しかし、一度養子縁組で親子関係になった二人は、その後離縁しても結婚することはできなくなります。つまり、もし日本の法律が変わって、同性婚ができるようになったとしても、もはや結婚できないということになってしまいます。ですので、養子縁組を選択肢に含める場合は、慎重に考えましょう。
④海外でマリッジライセンスをゲットする【日本人?いいえ地球人です派】
「私は地球人」という意識で、同性同士でもマリッジライセンス(結婚証明書)が取得できる国で、取得する選択肢もあります。どこで取れるのかというと、例えばカナダで取れます。
日本において、その証明書がリアルに役立つかというと、役には立たないのですが。。
※もちろん、パートナーが「同性結婚が認められている外国籍」の人は、国籍を変えそっちで結婚するという手も使えます。
⑤法律が変わるのを待って、法的に結婚する【未来に希望を託す派】
男女カップルと同じ形で「婚姻届」を出したい、そういう形で結婚したい、だから待つ。ジャパンを信じて待つ!これも立派な選択肢。
最近は、同性パートナーシップを認める自治体も増えてきているので、意外と長く待つ必要もなくなるかもしれません。
そして、この方法を選択するなら、待ってるだけじゃなく、できたら行動していきましょう。パレード行くなり、署名活動に参加するなり、自分の大切な人にカミングアウトして一人でも多く理解者を増やしたり、あなたにもできることは沢山あります!
結婚できない国で、レズビアンやゲイが選択できる方法は様々
というわけで5つの選択肢、いかがだったでしょうか?
どれか一つしか選べないってわけではないので、もちろん、複数の選択肢を組み合わせて使っても大丈夫。
- 公正証書を利用して、結婚式を挙げて、そして日本でも同性結婚できる日が来るのを待つ。
- 海外でマリッジライセンスだけ取る。
- 養子縁組で戸籍を入れて、結婚式を挙げる。
例えばこんな感じで。すぐに選択しないにせよ、どんな選択肢があるのかだけでも把握しておくと良いと思います!