最近話題になっている、「ふたりママの家で」という絵本を、読みました。
この絵本では、ザックリ言うと、「レズビアンカップルが、子供3人と一緒に過ごす日常」が、描かれています。
って思う方もいるかもしれませんが、この絵本は、大人が読んでも十分楽しめる内容!
特に、レズビアンの皆さん。
人生観、変わるかもしれません…。
ということで、この絵本を読んで、一人のレズビアンとして感じたことを、ご紹介します!
「ふたりママの家で」は、クラウドファンディングによって翻訳出版された絵本
まず、絵本の説明をザックリと。
この絵本は、2009年にアメリカで発売された「In Our Mothers’ House」の、翻訳版になります。
この翻訳版、クラウドファンディングによって、出版が実現した本なんですね。
支援金額、凄いです。
クラウドファンディングのページで確認してみると、なんと、約260万円!
それだけ「翻訳してほしい!」って考えた人がいるってことですよね。
でも、実際に読んでみて、納得でした。
この絵本、かるく衝撃でした。
「ふたりママの家で」で描かれていたのは、「笑顔に溢れた」家族像
Amazonの紹介文は、こんな感じ↓
『ふたりママの家で』は、ふたりの母親と子どもたちの何気ない日常を描いた絵本です。語り手は、母親たちのもとへ一番初めに養子としてやってきた、長女の「わたし」。「わたし」の視点から、同じく養子として迎えられた弟ウィル・妹ミリーとともに、愛情たっぷりに育てられる日々が描かれます。
この紹介文の通り、ママ二人の家族の何気ない日常が描かれています。
で、この「何気無い日常」ってのが、私にとっては、かるく衝撃だったんです。
どうして衝撃だったかというと、私、生まれて初めて、
maLuco
って、心から思うことができたからです。
子育てしてるレズビアンカップルがいることは知ってるけど…
もちろん、世界を見渡せば、子供を育ているレズビアンカップルってたくさんいますよね。
そして、この日本にも、そういうカップルがいることは知ってます。
でも、私には、あんまり「リアル」に感じられてなかった。
だって結婚すら、まだできないんですよ?
子育てなんて、遠すぎて、、
私と同じように、そういったイメージをうまく描けない人、少なくないハズ。
正直、とにかく「大変」そうなイメージしかありません。
でも、この絵本を読んで、「私、間違ってたかも」って思いました。
間違ってたっていうか、自分で自分を抑えつけてた、というか。。
とにかく、子供と一緒に、幸せな家族を作る、ってのは非現実的なことではないんだな、と感じることができました。
どうして「ふたりママの家で」は、で、そういった姿をリアルにイメージできたか?
どうしてこの絵本で、そういった姿をリアルにイメージできたかと言うと、
まず、お母さんふたりが、偶像化されたレズビアン像ではなく、リアルなレズビアン像である事。
そして、二人のお母さんが「おばちゃん」になった姿まで描かれているのも、大きいかもしれません。
それから、このお母さんふたりが強くてですね、「差別」を見事にはねのけてるんですね。
近所の人から嫌なこと言われても、ビクともしないんです。
そんなシーンを見て、ああそうだよね、周りにとやかく言われても、立ち向かえばいいだけの話なんだよなって。
それは自分にもできないことではないんだよなって。
そう考えると、子育てって、私にもできることなのかもしれないって、心から思えました。
「ふたりママの家で」は、「思い込み」に気がつかせてくれる本
「お母さん二人という状況で、子育てするっていうのはハードすぎる」
これって、思い込みだったのかもしれません。
まだまだ私の心は、固定概念に縛られているのかもしれません。
今すぐに子供が欲しいというわけではないけれど、いつかそんなことを思う日が来たら、自分の心に素直に、柔軟に動きたいなと思いました。
そしてそれと同時に、自分の想像力を育てるためにも、もっといろいろな世界を見なければダメだなと痛感。
「ふたりママの家で」は、頭の固くなってきた私に、栄養素を一滴たらしてくれたような感じです。
ということで、特にレズビアンのみなさん、ぜひこの絵本、一度読んでみてくださいね!
あなたの子育てに対する考え方、さらに言えば人生観すら、変わるかもしれません。