モーリス議員の、同性婚に関するスピーチが、今もなお拡散され続ける理由は?

lgbt 議員のスピーチ

今でもたまに、SNSで周ってくる、ニュージーランドの元議員モーリス・ウィリアムソンの、こちらのスピーチ↓

実はこれ、もう5年くらい前のスピーチなんですよね。

それなのに今も拡散され続けてるのは、何でなんでしょうか?

久しぶりに、私も見ましたが、改めて痺れちゃいました。。

ということで、理由を探ってみましょう!

実は、言ってること自体はシンプル

この演説で、モーリス議員が言ってることって、実はシンプルなんですよね。

「同性婚を認めても、あなたたち(異性愛者)には、悪いことは起きないよ。

だから、心配しないで。」

要約すると、こんな感じですよね。

メッセージ内容は、すごくシンプル。

では、もし、このメッセージが、”このままのカタチ”で、シンプルに発信されてたとしたら?

きっと、ここまで「人の心を動かす」ものには、なってなかったはず。

まあ言ってることは分かるよ〜

くらいの反応しか、起きなかったんじゃないかな。

モーリス議員のスピーチが、多くの人の心を動かした4つの理由

つまり、ここまで拡散され続けてるのは、モーリス議員の「表現方法」の巧みさにあります。

ポイントは、全部で4つ。

一つずつ見ていきましょう。

①ユーモアを盛込みまくる

まず、ユーモアがふんだんに盛り込まれてるところ。

スピーチの前半、

スタンダップコメディーかってくらい、笑いが起きてますよね。

ここって議会ですよね…冷静に考えると、スゴい。。

日本人の感覚では、下手したら「ふざけてんのか!?」って思われちゃうくらいの、怒涛のジョークジョークジョーク!

でも、そのユーモアによって、聴いてる人の心を、冒頭からグッと引きつけることに成功しています。

②「例え」の数が、めちゃくちゃ多い

二つ目は、「例え」の数が、めちゃくちゃ多いってところ。

まず、2:05〜の部分。

同性婚を認めても、悪いことは何も起こらないよって話を、

「私たちは、外国に核戦争を宣言しているわけではありません」

「私たちは、農業を壊滅させるウィルスを持ち込もうとしているわけではありません」

と、いう表現で例えてます。

そして、2:45〜の部分でも、

「明日も、太陽は登ります」

「あなたのティーンエイジャーの娘は、わけ知り顔で反抗してくるでしょう。」

「あなたの、ローンは増えません」

「皮膚病にもなりませんし、湿疹もできません」

「ヒキガエルがあなたのベッドにいるなんてこともありません」

と、怒涛の「例え」をぶっ込んで、「悪いことは起きない」というメッセージを表現してます。

伝えたいメッセージを、「例え」を使って何回も言う、と。

この表現方法を用いることで、メッセージがよりパワフルになってます。

③話し方の緩急が、大きい

そして、3つ目は、話し方!

とにかく、「緩急」のつけ方が上手い。

前半のジョーク連発の部分は、かなりスピーディーに話してますが、

2:05あたりから、一気にスピードを落としてます。

さらに、言葉も「短く」区切って、印象に残るようにしてる。

ここは、大事なポイントなんだなってのが、すごく分かりやすくなってますよね。

④話の組み立てが、巧み

そして4つ目は、話の組み立てが、巧みってところ。

特に思ったのが、最後の方の、「今日、レインボーが出てた」って話。

「私は、この”法案”が干ばつを引き起こした、というメッセージが受け取りました。

でも、今朝、雨が降ったんですよ。

そしたら、すごく大きな虹がかかってたんです。

これは、サインに違いありません。」

こんな風に話してます。

この話を、単純に「今日、レインボーがかかってたんです。これは、サインに違いありません!」で、済ませずに、

「私は、この法案が干ばつを引き起こした、というメッセージが受け取りました。」って、いわゆる「フリ」を入れているわけです!

レインボーの話を、より際立たせるために。

話の組み立てが、よく練られてるってことが分かりますよね。

まとめ

以上、モーリス議員のスピーチが、いかに優れてるか、見てきました。

すごいですよね、スピーチスキル

このスピーチスキルがなければ、ここまで拡散されてなかったに違いない!

スキルをまとめると、

・ユーモアを盛込みまくる
・「例え」を使って、メッセージを何度も言う
・話し方に緩急をつける
・話の組み立てを工夫する

この4点!

この4つの表現方法、私たち自身も、いろいろな場面で応用して使えるハズ。

maLuco

マネしたいなー!
特に、二つ目の「例え」を使う方法。

メッセージの内容も、いいよね

それから最後に、メッセージの内容に関しても、ちょこっとだけ。

この「あなたたち(異性愛者)の人生は、変わりません」というメッセージを「軸」に伝えるスタイル、

いいですよね。

今の日本でよく聞かれる、同性婚に関するメッセージって、

・日本にも、LGBTは○%もいます。
・そして、私たちは困ってます。
・だから同性婚認めてください。

というカタチになってるものが、まだ多くないですか?

でも、もうLGBTの存在の認知は、だいぶ進んだし、困り事があるって話も、ちょっとずつ浸透してきた。

だから、これからは、このスピーチのように、

「あなたたち(異性愛者)の人生は、変わりません」

っていうメッセージ、つまり受け手の気持ちに寄り添ったメッセージをメインにしたものも、もっと伝えられるようになったら、受け手にもスッっと入っていきやすいんじゃないかなって。

そんな風に思いました!