【同性カップルの医療】パートナーの突然の事故や病気に備えて、今やっておくべきこと

同性カップル 医療

ある日の、21:45。

「おかしいなあ、、、全然帰ってこない…」

いつもだったら、19時すぎには家に帰ってくる彼女。

帰りが遅くなる日には、必ずラインで連絡をくれるのに、今夜は全く連絡がありません。

「もしかして、珍しく残業…?」

そうため息つきながら、テレビに視線を戻しつつも、内容が頭に入ってきません。

22時、23時、24時、ラインも電話も、返事が来ない、、

「え、、本当どうしたんだろう、、まさか…」

【同性カップルの医療】同性パートナーが、事故などにあった場合、どうする?

同性カップル 事故

あなたは、大切なパートナーが、突然の事故や病気になった時のことを、想像したことはありますか?

できれば考えたくもないことですが、残念ながら、あなたのパートナーが、そういった万一の事態に陥る可能性は、ゼロではありません。

そういった事態を想像した時、あなたはこんな不安を感じるのではないでしょか?

彼女が、突然事故に遭って、病院に搬送されて、意識不明だったら、私に連絡って来ないんじゃ…
連絡が来たとしても、私法律上の家族じゃないし、病室で面会できるの?
お医者さんからの病状の説明とかも、私が受けられるの?

残念あがら、実際、「同性パートナーが、医療の現場から締め出されてしまう」ということは、起こっています。

側にいてあげたいときに、いられないかもしれない…そんな悲しいことはありません。

しかし、こういったことに対して、全く対策ができないわけではありません。

何ができるのか、一緒に見ていきましょう。

同性カップルの医療対策①緊急時に、お互いに連絡が行くようにする方法

同性カップル 緊急時

「意識がない」状態で病院に搬送される場合、

(1)まず、財布やスマホから、個人情報を調べられる。
(2)親族が呼ばれる

という、流れになります。

そのため、いわゆる「家族」ではないパートナーに連絡がいく、ということはあまり考えられません。

なのでまず第一歩として、「緊急連絡先として、お互いの連絡先を登録しておく」といったことが必要です。

方法としては、

・「緊急連絡先カード」を携帯する
・スマホに「緊急連絡先」を登録する

この2つが考えられます。

両方やっておく方が安心ですが、より簡単にできる、「スマホ」での設定をご紹介します。

3分くらいで設定できちゃうので、サクッとやってしまいましょう!

緊急連絡先として、同性パートナーをスマホに登録

それでは、実際にやっていきましょう。

ここでは、iphoneにおける設定方法をご紹介します。

①まずはデフォルトで入っている「ヘルスケア」というアプリを開きます。

同性カップル 緊急連絡先1

②トップ画面の右下に出てくる「メディカルID」をタップ。

同性カップル 緊急連絡先2

③そうすると以下のような画面が出てくるので、赤文字の「メディカルIDを作成」をタップ。

同性カップル 緊急連絡先3

④「ロック中に表示」はONにしたままで、下にスクロールしていくと、

同性カップル 緊急連絡先4

⑤「緊急連絡先を追加」という項目が出てきます。

同性カップル 緊急連絡先5

⑥それをタップすると、間柄を選択する画面に。

同性カップル 緊急連絡先6

「パートナー」を選択すると、連絡先リストが出てくるので、ここで相手を設定します。

他にも設定項目が色々ありますが、少なくとも自分の名前と生年月日くらいは入れておきましょう。

⑦設定完了

同性カップル 緊急連絡先7

⑧ちゃんと設定されているか、パスコード画面から確認してみましょう。

画面左下の「緊急」をタップすると、

同性カップル 緊急連絡先8

⑨「メディカルID」が画面左下に出てきます。

同性カップル 緊急連絡先9

⑩「メディカルID」をタップし、ちゃんと緊急連絡先が表示されたら、設定ができているか確認できます。

同性カップル 緊急連絡先10

設定できましたか?

Androidの場合でも設定できると思いますので、ぜひ設定方法を調べてやってみてください。

こういった「3分でできること」をやるかやらないかで、後々大きく違ってくると思いますので、面倒臭がらずにやっておきましょう。

同性カップルの医療対策②病院での面会や付き添い、治療内容の説明をしてもらえるようにする方法

同性カップル 面会

さて、緊急時に連絡が来るように設定できたとしても、病院での「面会」「付き添い」「医師からの治療内容の説明」などは、また別の対策が必要です。

連絡が来て急いで病院に駆けつけたところで、「ご家族しか面会できません」と言われてしまったら、意味がありません。

病院側も、わざわざ駆けつけてきた人を締め出すような行為はしたくないはずですが、「個人情報」を守る義務があるので、仕方ないですね。。

なので、ここでは「関係性を証明できる書類」を作っておくという対策が、有効になってきます。

では、どんな書類を作ればいいのか?

一部の地域によっては「同性パートナーシップ証明書」などがありますが、ここでは全ての地域の人が作成可能な、2つの書類を紹介します。

同性カップルが作っておくと良い医療対策書類①医療における意思表示書

同性カップル 医療における意思表示書

一つ目は「医療における意思表示書」と、呼ばれている書類です。

これはどんな書類かというと、

・この人に、病状を説明してください
・この人を、病室に入れてください

といったことを記しておくものです。

この書類を提示することで、病院側が、「この人は話していい人なんだな」と安心してくれる可能性が高まります。

どんな文言で書けばいいのか、どういった形式で書けばいいのか、簡単ではないと思いますので、行政書士などに依頼して作成してもらいましょう。

数万円で作成できるようです。

作成したらパートナーと交換し、お互いに持っておきましょう。

同性カップルが作っておくと良い医療対策書類②任意後見契約書

同性カップル 任意後見契約書

2つ目は、さらに信用性を高めることができる、「任意後見契約書」。

「任意後見」という制度は、簡単に説明すると、将来判断能力が不十分になったときに、財産の管理や身の回りのことについて託す人を、事前に決めておくことができる制度です。

渋谷区のパートナーシップ制度でも、この書類が必要書類として挙げられているので、聞いたことがある人もいるかと思います。

この契約は、恒常的に意識がないような場合に初めて効力を持つものなので、この書類自体が直接的に今回のような場面で効力を持つわけではないのですが、任意後見契約まで結んでいるカップルなんですってことを伝えられたら、医師も安心してくれる可能性がさらに高まるわけです。

公正証書での作成が必須なので、1つ目の「医療における意思表示書」よりも作成費用はかかりますが、将来的にも使える書類なので、いっそこちらの契約を結んでしまってもいいと思います。

同性カップルの医療現場における対策まとめ

ここまでいくつかの対策を見てきましたが、少なくとも「緊急連絡先の登録」くらいは、確実にやっておきましょう。

数分でできて、お金もかからないので。

そして、可能であれば親族にカミングアウトしておくこと、これも非常に重要。

相手の親族と良好な関係を築けていれば、緊急連絡や病院での同席などもよりスムーズになりますよね。

とは家、親族にカミングアウトできないという人も多くいると思いますので、万一の時に悲しい結果にならないよう、しっかり対策を取っておきましょう。

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