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【感想レビュー】外国語上達法を読んで学んだ3つのこと

外国語上達法

ここ最近、英語学習に関する本をたくさん読んでいます。

それは何を隠そう、英語の勉強を効率化させたいから。

世の中には、何をするにも「先人」がいて、彼らか彼女らが伝えてくれるメッセージには、耳を貸した方が賢明というもの。

英語学習においても、同じ。

というわけで、いろんな本を読んでみているわけですが、その中でも「英語学習上達法」という、これ以上ないほどにドンピシャなタイトルの本を見つけました。

Amazonのレビューも、62件で「星4個半」とかなり好評(記事作成時)

ずいぶんと古い本だし、読みづらかったら微妙だなーとか思いつつも、Kindleで購入し、実際に読んでみると、想像していたよりもずっと柔らかい文章。

そして、言語学者の筆者が長年かけて集めてきたコツ、というか言語学習における本質のようものをたくさん教えてくれます。

ということで、このページでは「外国語上達法」の感想レビューを書いていきます。

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「外国語上達法」を書いた人は、どんな人?

「外国語上達法」の筆者は、千野栄一という方。

日本の言語学者さんです。

東京外国語大学の名誉教授で、言語学に関する本もたくさん出版されています。

そして、千野さんは、実際にたくさんの言語を習得されている方。

考えてみると、英・独・ロシア・チェコ・ア・スロバギアの五つの言語には翻訳されて活字になったものがあるし、外交官の語学養成機関である外務研修所で教えたことのある言語も、ロシア・チェコ・セルビア・ブルガリアの四つがあり、このほか大学では古代スラブ語を教えている。さらに辞書を引きながら自分の専攻の分野の本を読むのなら、フランス語、ポーランド語と、そのレパートリーは広がっていく。それに国際会議の場での通訳の経験もかなりあるし、ほんの数回だが同時通訳の経験もある。

こうきくと、随分とインテリな感じしますが、とても腰の低い話し方(書き方)をされる方で、逆に親近感をもってしまったくらい。

あと、文章自体なんだかとても惹きつけられる。

しかし、千葉さん、どうやらもともとは語学が苦手だったらしいんです。

私は語学が苦手である。論より証拠、中学では英語でずっこけたし、旧制高校ではドイツ語でえらい苦労をした。

つまり、上記の言語たちを習得するには、相当な苦労をされたはず。

外国語習得に対して、長い年月あーでもないこーでもないと、うんうん唸ってきたような人なんじゃないかなって。

「外国語上達法」は、そんな人のアドバイスが詰め込まれた本なので、当然、有意義な内容になっているわけです。

「外国語上達法」が教えてくれること

外国語上達法 内容

本書「外国語上達法」は、

  • 語彙
  • 文法
  • 学習書
  • 教師
  • 辞書
  • 発音
  • 会話
  • レアリア

こういった項目ごとに、コツを教えてくれます。

具体的な方法論というよりも、どちらかというと、その本質に迫るといった内容。

ちなみに、もし具体的な学習方法を知りたい場合は、「外国語上達法」ではなく、以下のような本を読みましょう。


英語上達完全マップ やり方

【英語上達完全マップのやり方】継続すれば、100%結果が出そうな8つの方法

「外国語上達法」で面白かった3つのポイント

ではここからは、私が「外国語上達法」を読んで、特に印象深かった、以下3つについて書いていこうと思います。

  1. 英語学習は、規則正しく毎日やれ
  2. 英語の発音について
  3. レアリア(文化や歴史)を知ることも、超重要

①英語学習は、規則正しく毎日やれ

著者は、「外国語上達法」のなかで、英語学習における多くのコツを伝授してくれます。

しかし、なんだかんだ結局一番大事なことはこれだよねという雰囲気で、

外国語の習得には記憶が重要な役割を演じており、記憶には繰り返しが大切で、そのためには時間が必要なのである。

いずれの語学上達法の本も毎日少しずつでも定期的に繰り返すことをすすめているのは事実である。

と言います。

つまり、どんなコツを知っていようが、定期的に継続してやっていくということが、とにかく重要ということ。

1日に6時間ずつ4日やるより、2時間ずつ12日したほうがいい。

とはいえ、コツコツと定期的に継続していくということは、当たり前のようでいて、実は一番難しいことですよね。。

でも、たくさんの言語を身につけて来た人が言うんだから、これはおそらく間違ってないことなんだろうなー。

結局、そこなんだなー、ふーむ…と言う感じで、私にとって一番印象的なメッセージでした。

②英語の発音について

次、2つ目は発音に関する話。

発音に関しても、いろんな学びがありました。

私は今、発音矯正中なのですが、大人になってから英語の発音を身につけようとすると、やっぱ結構難しんですよね。

で、挫折しそうな気持ちにさえなるわけです。

しかし、「外国上達法」は、ちょっと励ましてくれます。

本書に、ある外国人の方の話が乗ってて、その方、日本人と間違ってしまうくらい発音がイイのに、「病院」と「美容院」、「おじさん」と「おじいさん」の区別にはお手上げらしいんです。

要は、筆者は、他の国の人にも、日本人にとっての「L」と「R」みたいなものはあるんだよーと、励ましてくれたわけです。

難しいもんは難しい、だからそんな完璧を目指すなってことかな、と。

英語の発音を上達させるには、音声学の知識があるとイイ

また、筆者は音声学を学ぶことを、オススメしています。

外国語を正しく発音し、正しく聴き分けるには、音声学の基本的知識があると役に立つ。

音声学とは、

  • 発音器官にはどのようなモノがあるのか
  • それをどう動かすと、どのような音が出るのか

こういったことを研究する分野ですね。

これらを理解している方が、発音は上達できると。
「日本語とどう違うのかを理解すること」も大事だそうです。

私は、以下の2冊を買ってみました。

とくに1冊目の「発声のメカニズム」は、参考になりました。喉のリアルな画像がふんだんに載っていたのもあって、喉の動きのイメージがしやすくなりました(読むまでは、喉の奥なんてみたことなかったので、どんな動きをするか全く想像できなかった…)

③レアリア(文化や歴史)を知ることも、超重要

最後、3つ目は、レアリア(realia)について。

私はこの本で初めてレアリアという言葉を知りましたが、意味は

objects and material from everyday life used as teaching aids

ということ。

つまり、生活の中の物事ですね。

「文化的背景」と考えると分かりやすいです。

例えば、本書に出て来た例、「ポチ」

「ポチ」と聞いたら、日本人の多くが「犬の名前」とわかると思います。

しかし日本後学習者の外国人からしたら、最初は固有名詞なのかどうかすら分からないですよね。

これは、犬の名前に「ポチ」とつける日本人が多いと言う文化を知らないから起こることです。

レアリアというものは、学問のように体系だったものではない。しかし、その蓄積は常識の一部をなすものであり、外国語の上達のために必要な、その外国語が話されたり書かれたりした背景のレアリアに通ずるということは、とりも直さず広い知識が要求されるということなのである。

つまり、英語だったら、アメリカとかイギリスの「文化」における、幅広い知識をつけておこうということ。

そうした方が、その言語に対する理解度がグッと深まるからです。

ドラマや映画、本で英語を学習すると、そういった文化的背景も一緒に学べるのでイイですよね!

「外国語上達法」の感想レビューまとめ

はい、ということで以上、「外国語上達法」の感想レビューを書いて来ました。

ちなみに著者は、本書の最後の方で、こんなことも言っています。

2つの言語より3つの言語、3つの言語より4つの言語と進むにつれて、その人の視野は複眼的になり、物事の違った面が見えてくる。

これを読んで、英語だけでなく、いずれ3つ目の言語とか勉強してみたいなーと思いました。

まだ英語の習得すらできていないのですが…笑

でもそれだけ言語習得に対して、ワクワクを与えてくれる本なのです。

外国語習得に対するロマンのようなものさえも、私は感じました。

ぜひあなたも読んでみてくださいね。

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