Lez Catch

メディアに登場しない私達〜Tokyo Rainbow Pride〜

c1-11
さんまの焼ける匂いが、アパートの一室に広がる。目玉焼きに一番合うのは、醤油なのか、塩なのか、マヨネーズなのか、ソースなのか、、たわいもない会話。

手つかずの日曜日の午前10時。眩しいくらいの太陽の中、迷っていた。

「どうする?行く?」

パレードが始まるのは13時。まだまだ時間に余裕はある。

東京レインボープライド。数ヶ月前からカレンダーに印を付け、楽しみにしていた。

渋谷に、ゲイやレズビアンが集まる、一年に一回だけの日。

しかし私は体調が悪く、外出する事を少しためらっていた。…いや、やはり行かないわけにはいかない、そう思い電車に飛び乗る。

現地について、呆然とした。な、な、なんだこの人の多さは…!去年と比べて、人の数がだいぶ増えていることに驚いた。

パレードが去年と比べて地味だった。

その理由は、私達が「普通」だからだろう。

c1-9

普通のゲイや、普通のレズビアン。

c1-8

私達は、そんなみんなに会いたいのかもしれない。

c1-7

「普通って何?」

そうその通り、だけどあえてこの言葉を使いたい。

メディアに出てくるゲイやレズビアンは、「芸人」であり、そうでない「普通」の同性愛者は、当事者達の中でさえ、見えにくい存在なのだ。

c1-4

二丁目ではない場所で。

c1-3

同じ気持ちの人間達と。

c1-1

帰り道、ティッシュペーパーを買い忘れた彼女は、「何で思い出させてくれないのー?」と、私を責める。

c1-10

荷物を下ろし、順番に化粧を落とす。

彼女の顔を洗う、その驚異的なスピ—ドに、今日も思わず笑いそうになる。

c1-2

私達は、「普通」に生活している。
でもそれは、あなた達の普通とは、まだ少し距離がある。
だから私達は集うのだ。

色々な形があることが「普通」なんだと、この世界が気付く日まで。

      2015/08/26

ad

            

関連記事